【データ考察】セリエA 20-21 シーズン前半戦の全20クラブの傾向を読み取る−前編

データ分析記事紹介

この記事を書いた人
TORA

99-00シーズンからのインテリスタ。インテルの試合を中心にマッチレビュー、考察記事をアップしています!

こんにちは!TORAです🐯

今回は僕の記事で最も反響のあった

の更新版になります。

なるべく本記事のみでも理解できるよう努めますが、 端折る部分も少なからずございますので、元記事を未読の方は宜しければご覧ください。

シーズン前半戦終了!
 1巡した良きタイミングで各チームの傾向やスタイルをデータから再考察していこう!を目的とした記事でございます。

注意事項

✔︎本記事は下記記事を私淑しております。

✔︎スタッツはFBref.comを参照しております。 一部SofaScoreを参照。

✔︎セリエA第19節までのスタッツを参照にしております。 他のコンペティションは考慮しておりません。

✔︎第3節のユヴェントス− ナポリ戦が未消化なのでスタッツは累計ではなく1試合平均を主としています。

✔︎前回はあえて「実際の試合のインプレッションはあえてなし! データのみ!」にしましたが、 今回は「インプレッションもあり!」にします。とは言え、 メインは客観視できるデータ考察。

一応筆者は今シーズンのセリエAの試合、3/4はチェックしています。

ピックアップスタッツ

まずは僕が気になった基本的なスタッツを並べてみました。

前回とフォーマットが異なりますがご容赦ください。

パッと見で興味を引いたのはミラン。

リーグ1位という順位とは対照的に上記スタッツ上での1位はありませんでした。突き抜けた力はないものの、 総合力の高さで勝ち取った冬の王者ということでしょうか。

反対にゴール数3位、失点数2位など、 上位スタッツが目立つナポリは順位がうまくリンクしていない感があります(1試合未消化ですが)。

その他、

7節時点ではポゼッション率3位だったけど、トップに躍り出たユヴェントス。ピルロ監督曰く、「常にボールを持つ」

同様にクロス本数6位だったけど、 1位となった「クロス爆撃王」フィオレンティーナ。

ボール前進パス数とドリブル突破試行数がトップ、「縦への意識が強い」アタランタ。

あたりが戦術由来による値の推移っぽくて気になります。

簡単に各チームのスタッツを確認したところで、前回同様に「パス総回数(パスを試みたトータルの回数)の1試合平均」を指標に据え、 傾向分析を進めて参ります。

尚、パスの総回数は平均508.3回でした。
本考察では便宜上、

ⅰ)平均以下をボール非保持型

ⅱ)平均以上をボール保持型

と定義します。

パス試行数×デュエル勝利数

本項の”デュエル勝利数”と次項の”ボール奪取数”のみSofaScoreのスタッツを参照しております。

本来は異なるデータサイトのスタッツを混ぜ混ぜするのはあまりよろしくありませんが、SofaScoreの守備スタッツはボールコンタクトを伴うスタッツと伴わないスタッツに分かれておりより詳細な分析傾向を読み取れるので、前回に続いて採用いたしまし た。

・デュエルの定義(SofaScore)
ボールを保持している相手に対してフィジカルコンタクトを伴いボ ールの保有権を奪回。または、イーブンなボールをフィジカルコンタクトを伴った上でマイボールにする。

尚、本項の”デュエル勝利数”は地上と空中を足した値になります。

■7節時点との比較

✔︎7節と比べて増加が目立ったチーム
ヴェローナ、スペツィア、トリノ、サンプドリア
✔︎減少が目立ったチーム
ミラン、ナポリ、ローマ

7節時点で最もデュエル勝利数が多かったのはミランでしたが、 1巡した結果はヴェローナがトップ。

ヴェローナはリーグ指折りのボール非保持スタイル、かつ、ゴリゴリの超武闘派。

これが意味するところは、前線のターゲット目掛けてボールを蹴り込みセカンドボールで二次攻撃に繋げたり、 ボールを失ってもそこからのプレッシングで相手のミスやインシデントを誘うのを主とする、所謂「ソリボール」だと思っています。

前回は散布図上に”クエスチョンマーク”をつけましたが、 今回の尖った数値と実際の試合を照らし合わせて断言していいでしょう。

スペツィア、トリノ、サンプドリアの伸び率も大きい。
スペツィアは以前のインテル戦マッチレビューで「守備の仕方が変わった」と言及したのですが、 その解釈はデータによって後押しされました。

■シーズン前半戦を終えての印象
なんと言っても1位ミランと2位インテルのコントラストが面白い!

ミランはソリボールのヴェローナに次ぐデュエル勝利数ですが、 インテルはダントツ!リーグワーストの値。 まぁー徹底してデュエルしませんね!このチームは笑

こう書くとインテルがネガティブな感じですが、 もちろんそんなことはありません。
インテルは選手配置を整え、継続させることに重きを置いているんでしょうね 。

この辺の良し悪しはファンにとってはディスカッションがいがありそう。

また、ミランとナポリのデュエル勝利数が減ったことで、ボール保持型でデュエル勝利が平均以上のチームがアタランタのみになったことも見逃せません。特徴的なサッカーですね!

パス試行数×ボール奪回数

”ボール奪回数”はSofaScoreにおける”タックル成功”と”インターセプト”を合算したものを定義といたします。

・タックル成功の定義(SofaScore)
ドリブル等のアクションを起こしている相手に対してタックルなどでボール奪回に成功した。

・インターセプトの定義 (SofaScore)
コンタクトを伴わない、 パスカットなどの守から攻への切り替え。

イメージとしては「組織的にボールをクリーンに奪った」 と捉えて頂けたらと思います。

■7節時点と比較

✔︎7節と比べて増加が目立ったチーム
ミラン
✔︎減少が目立ったチーム
特になし

ミランはデュエル勝利数が減少しましたが、 その分、ボール奪回数が増加。
デュエル志向は変わらないけど、 組織由来の守備の色合いを濃くしているよ!ってことだと推察できます。

その他のチームは多少の増減はあれど、誤差の範囲かなと。

フィオレンティーナは7節時点に引き続き、本項定義の”ボール奪回数”が最も少ないチームとなりました。

■シーズン前半戦を終えての印象
前回の記事で、

パス試行数の多いチームは当然ポゼッション率が高い傾向にあるので、 ボールを奪う機会自体が少ない。

すなわちボール奪回数は反比例するはず!
が、相関関係はさほど見られなかった。

的なことを記載したのですが、 今回はさらに相関関係が希薄になりました。
トレンドラインから離れてるチームが多数!

これはある程度、 高い位置から組織的にボールを奪取することを目指す、 成功しているチームが増えている証拠になり得ると考えます。

古き良きカルチョ。
ひたすらリトリートしてロングカウンター1発に賭けるようなチームは絶滅危惧種になっている、ということでしょう。

数値的なところでおはなしすると、守備の機会が多いと想定されるボール非保持型でありながら、ボールをクリーンに奪えないフィオレンティーナ、 ベネヴェントは守備に課題を抱えていると想像に難くないです。

逆にラツィオは保持型でありながらクリーンにボールを奪えているので組織的守備のクオリティが窺えますね。

パス総回数×パス割合

各チームの攻撃やビルドアップのソフト面を確認していきます。
ここから先のスタッツは全て、FBrefを参照しております。

FBrefではパスの距離によって3種類を確認できます。

・3種類のパスの定義(FBref)
✔︎ショート:5〜15ヤード(約4.6〜13.7m)のパス
✔︎ミドル:15〜30ヤード(約13.7〜27.4m)のパス
✔︎ロング:30ヤード以上のパス

まずは最もキャッチーなロングパスの割合を散布図にしました。 なぜ”総回数(試みた回数)”ではなく”割合”かと言うと、 傾向分析においては後者の方が精度が高いと思ったからです。

■7節時点と比較

✔︎7節と比べて増加が目立ったチーム
スペツィア、トリノ
✔︎減少が目立ったチーム
ジェノア

7節時点でリーグトップのロングパス割合だったスペツィアがさらにその割合を伸ばす結果に。
こちらもレビューで触れましたが、ロングパスが少なかった”対インテル戦”ではやっぱり「スペツィアがスペツィアしてなかった」ってことですね。

トリノは7節時点で下位チームでは珍しいショートパス主体でしたが、気がつけばトレンドライン上に。

目立つ!という訳ではありませんがウディネーゼのロングパス割合の低下も気になります。
7節時点ではクロス本数もリーグトップでしたが、現時点ではリーグ5位と減っていたので、ボール保持において、なにかしらテコ入れがあったのかもしれません。

■シーズン前半戦を終えての印象
トレンドラインから外れていて、 上述で挙げたチーム以外に値が目立つのはパルマ、カリアリ、サッスオーロ。この3チームは7節時点でもその傾向にあったので特に変わらず、ですね。
パルマは監督交代があったのでここから変化が現れるかも!

その他はトレンドラインに沿う形で特筆すべきはないですね。

続いてはショートパスの割合です。

■7節時点との比較

✔︎7節と比べて増加が目立ったチーム
特になし
✔︎減少が目立ったチーム
スペツィア、トリノ、インテル、ユヴェントス、クロトーネ

スペツィアはロングパス割合をさらに高めたしわ寄せがきてますね 。トリノも同様。

インテルはシステムを変えたことが要因でしょう。 実際の試合を見ててもアタッキングサードでの細かいパス回しは間違いなく減ったはず。

興味深いのはユヴェントス!

ポゼッション率は上がっているのに、 最も成功率が高いショートパスの頻度が落ちている。

これが意味するところは、ある程度距離があってもパスがしっかり繋がっていることの証明。
選手配置の練度の高さや、パスを出せる選手の能力の高さが垣間見えます。

シーズン前半戦を終えての印象
やっぱりサッスオーロに目を奪われますね。

ロングパスの割合が低く、ショートパスの割合が非常に多い。 データの観点からでも教科書通りの「THE・ポゼッションサッカー」 ということが分かります。

個人的にはこのスタイルで威風堂々と戦えているということにセリエAファンとして嬉しさを感じます。

パス総回数×PKのぞく得点期待値

続いてはフィニッシュの部分です。
シュートチャンスの質を評価する指標、得点期待値との散布図。

ビルドアップや崩しがどの程度、チャンスへと繋がっているのか?の可視化を目指します。

・得点期待値のざっくり解説
シュートが放たれる直前までのプレーを評価する指標で、シュートチャンスそのものを統計的に見て、0〜1(100%)で数値化。値が大きければ得点の確率が高いです。
シューターの能力は加味せず、あくまでシュートチャンスそのもの確率を示すものなので、チーム由来=組織的なチャンス質(と量)と捉えられます。

ゴール数そのものでも問題ありませんが、決定力に秀でていたり、 理不尽ゴールを決める選手の存在を加味した結果、 より組織由来のチャンスの質と量を分析できる得点期待値を採用しました。

額面上は

得点期待値が1.0のチーム=シーズン前半で1試合平均1点を期待できるチーム

となります。

■7節時点との比較 

✔︎7節と比べて増加が目立ったチーム
ジェノア
✔︎減少が目立ったチーム
サッスオーロ、ミラン、ローマ、パルマ、カリアリ、ボローニャ

個人的に7節時点で最も根拠の薄かったデータ分析がこちら。
まだ強豪同士の星の潰し合いが少なかったので、 上位チームと下位チームの差が強調され過ぎました。

1巡し、上位陣はローマとミランが値をやや落としましたが、これはまぶされた結果なので特に心配はいらないと思います(逆を言えば、値を落としていないインテル、ユヴェントス、アタランタ、ナポリには拍手)。

なんと言ってもローマは得点期待値がリーグトップの値、セリエAで最も組織的なチャンスを生み出しています。
が反面、ピックアップスタッツを見ると、実失点と失点期待値の面で深刻な問題があることに気付きますがここでは割愛。詳細は後編にて。

ミランは保持から非保持型へと(額面上は) スタイルが変わったのでコスパが非常に良い!と取れます。 少ないパス回数でゴールに迫れているわけですからね。

唯一、上位陣ではサッスオーロが厳しい。値の落ち幅が大きく、トレンドラインから大幅に遠ざかってしまいました。
ミランとは逆でボールを持つ割にリターンを得られていないコスパの悪さが引っかかります。

ボトムハーフに目を移すと、増加のジェノアと減少のパルマが目立ちます。
ここは、7節からの期待値の増減が順位の推移とリンクするのが面白い!

シーズン前半戦を終えての印象
重複してしまいますが、ローマとミランが印象的ですね。 どちらもパス総回数が突出していないのに期待値が得られている効率性がgood!

がしかし、実得点と”悪い意味で”紐づいている点に一抹の不安が。

実得点からPKのぞく得点期待値を引いた数。すなわち、

期待値よりも実際どれだけゴールを決めているのか? 決めれていないのか?

を見ると、実は両チームともリーグ平均以下なんです。

90分平均だとマイナスになっているので、 額面上はシュートチャンスを”やや”活かせていないと言えます(もしくは理不尽なゴールが少ない)。

マイナス値は微々たるもの。上述のように実得点とは紐づいていると思います。
ですが、”良い意味”で紐づいていないチームがあることも事実なのは把握しといて損はないでしょう。

とは言え、”決定力”はシューター由来なのでチーム云々で解決するのは困難ですし、組織としてチャンスの質と量を生むことの方が大事だと考えますので、上積みの部分。「欲を言えば」程度の感覚でいいでしょう。

降格圏の3チームの内、パルマとクロトーネが「ボール非保持かつ得点期待値も低い」ので、手数も質も足らない。苦労、苦戦の原因はデータにも現れていますね。

パス総回数×クリア回数

クリアは主に自陣深くに押し込まれた際に発動するアクション。 パス総回数と掛け合わせることで”押し込まれ度” をある程度、読み取れます。

ボール非保持型は攻め込まれる時間が多く、 保持型は攻め込まれる時間が少ないはずなのでパス総回数との相関関係は高いことが想定されます。

ただ、”押し込まれ度”だけではなく、「意図的にクリア多めだぜ!」というコンセプトも存在するでしょうから読み取りは他のデータとの照らし合わせも必要になります。

7節時点との比較

✔︎7節と比べて増加が目立ったチーム
ヴェローナ、クロトーネ、サッスオーロ
✔︎減少が目立ったチーム
ボローニャ、アタランタ

”意図的にクリア多め!”チームの代表はヴェローナと見ています。押し込まれ度が高いというよりも肉弾戦を挑むために 「迷ったらクリアしようぜ!そこから戦おうぜ!」 という意図が数値に反映されてるはずです。

クロトーネは前回、インテルとナポリに次ぐリーグ3番目となるクリアの少なさでしたが、1巡した結果、トレンドラインに非常に近しくなりました。

ボール保持型にあって、 唯一クリア回数が突出しているサッスオーロ。

水際の危険なプレーを多く許しているのか。
はたまたポゼッションサッカーだけど、自陣深くではクリア優先でセーフティーにプレーしているのか。
考察するにはもうちょっと深くまで見ていきたいですね。

シーズン前半戦を終えての印象
前回のデータ考察時は意外とトレンドラインから外れているチームが多く、相関関係が想定よりも薄かったのですが、今回は収束した感じでしょうか。
特にボール非保持型はだいぶトレンドライン寄りになりました。

ゆえ、値が突出しているジェノア、ヴェローナ、サッスオーロは目立ちます。
戦術由来、自分たちの意図なのか。もしくは何かしらの問題が発生しているのか。ファンの方がどう見るか気になります。

プレス総回数×プレス割合

最後に守備のソフト面を確認します。

本項のみ横軸はパス総回数ではなく、プレスの総回数に設定。プレスの枠組みと傾向、同時の読み取りにトライします。

・プレスの定義(FBref)
ボールを受け取ったり、運んだり、離している相手プレーヤーに圧力をかけた回数。

横軸は人に重きを置いているのか、ブロック形成に重きを置いているのか、ですね。

額面上は右に行くほど、

プレスが多い=人に重きを置いて、厳しく圧をかける!

になりますが、ボール保持型のチームは

守備の時間が少ない=プレスの試行回数そのものが少ない。逆もしかり。

なので横軸だけでは判断できません。

その傾向を深掘りする為に縦軸が存在します。

アタッキングサード、ミドルサード、ディフェンシブサードのどこでプレスをかけている割合が多いのか。
各チームがどのゾーンにリソースを割いているかを確認することで”ボールの取りどころ”の輪郭を捉えます。

この2種の掛け合わせによって、幹となる守備戦術も朧げに見えてきます。

例えば、

ⅰ)アタッキングサードでのプレス割合が極端に多いチームはハイプレス志向

ⅱ)プレス総回数が多くないのにディフェンシブサードでのプレス割合が多いチームは撤退守備+ゾーンでじっくり守る

という感じで考察できます。もちろん一概には言えませんけども。

この組み合わせは前回もそうでしたが、相関関係が見られないので各チームの個性が反映される、”分析しがいがある分析”だと考えています。

では、アタッキングサードでのプレス割合から見ていきましょう。

■7節時点との比較

✔︎7節と比べて増加が目立ったチーム
ユヴェントス、ローマ、
✔︎減少が目立ったチーム
ベネヴェント、クロトーネ

ユヴェントスとローマの増加が目立ったわけですが、特に後者は横軸も伸び率も印象的。人に対して積極的になってますね。

横軸と言えば、興味深いのがカリアリです。
7節時点ではサンプドリアに並ぶ、リーグ断トツのプレス総回数でしたが激減しました。
最近の不調を見るに、”あえて”ではなく”否応なく”、ネガティブな感じがするのは僕だけでしょうか。

クロトーネはクリア回数同様、インテル、ナポリに次いてアタッキングサードでのプレス割合が多かったのですが、1巡の結果、トレンドラインを下回りましたね。
クロトーネ、かなり内部工事を試みてる感があります。

シーズン前半戦を終えての印象
試合の印象とかなり合致するのではないでしょうか?

個人的にはミランに感興を覚えています。意外と前から行かないんですよね。
ただし、プレスの回数は上位チームトップ、上述の通りデュエル勝利数も多いですから、設定するテリトリーで獰猛に襲い掛かる!ってことなんでしょう。

ジェノアやパルマはその重心をさらに下げて守っている、という感じでしょうか。
パルマは7節時点でもアタッキングサードでのプレス割合の少なさが顕著で、徹底して前から行かないことが分かります。

お次はディフェンシブサードでのプレス割合。

7節時点との比較

✔︎7節と比べて増加が目立ったチーム
インテル、ベネヴェント、ウディネーゼ
✔︎減少が目立ったチーム
アタランタ、ユヴェントス

基本的には先ほどの散布図の上下逆、になるはずですが、ギャップが目立つチームが5つほど。

インテルは非常に分かりやすいですね。システム変更が如実にデータに表れています。

アタッキングサードでの前からプレスを志向しますが、それが外されたら5-3ブロック形成を最優先。一気に迎撃型にシフトチェンジするのでミドルサードでの圧が減って、ディフェンシブサードでの圧が増えたのでしょう。

反対にアタランタ、ユヴェントスはディフェンシブサード以前のエリアである程度、攻撃をシャットダウンできている表れだと思います。
ユヴェントスはアタッキングサードでのプレス割合が増えているので、これが上手くハマっている感。

シーズン前半戦を終えての印象
サンプドリアが面白いですね。
プレスの総回数がとにかく多いのに、プレスの割合は3種全てが”ど平均”。かなりの泥臭さを匂わせます。

その他、上述でも触れましたが、アタランタのディフェンシブサードでの圧の少なさはやっぱり眩しい。

彼らのスタイル的にもディフェンシブサードで「人にはつかず、配置重視でじっくり守る」ではなく、「シンプルにディフェンシブサードで守る回数が少ない」と見るべきでしょう。

の、ハズですが…

実失点がインテルと並び、リーグ4位。悪くはないものの、データ的にはもうちょっと抑えてても不思議ではないところに、今のアタランタの順位が反映されているのかもしれない、という感想を抱きます。

パス総回数×ボールロスト

アタランタのデータは個人的に興味深かったので分析を1種、追加します。

ボールロスト(ボールを失った回数)をパス総回数と掛け合わせました。これによって攻守のトランジション(切り替え)の多さ少なさを分析します。

ボール非保持はロストが多く、保持は少ないので相関関係は高めです。
その中にあってヴェローナとアタランタが異常値。トレンドラインからガツーン!と外れています。

ヴェローナは間違いなくソリボール由来。考察ではなく断言しますし、これに尽きます。

アタランタは手数の多さを示唆しており、これが強みである一方で、もしかしたら弱みにも繋がっている。データと実利の乖離に関係があるのでは?と推察しました。

前編はここまで。

後編は前編の内容を経て、全チームのチームスタイルや傾向を言語化していきます。

ここまでご覧頂きましてありがとうございました🐯後半もよろしくお願いします!!

●元記事はこちら(内容は同一です)

●後編はこちら

Posted by Data Square