データビジュアルで見るアーセナル vs バーンリー

2021-03-09データ分析記事紹介

土曜日のバーンリー戦の引き分けは、アーセナルにとって非常にフラストレーションがたまる90分間となった。

チャンスではアーセナルが上回ったが、またしても個人のミスが話題の中心となってしまったのだ。

チェンバースがいきなり今季リーグ戦初出場を右サイドバックとして果たしたが、もしかすると、これはシティが1か月前にバーンリーと試合を行った際にラポルテを左サイドバックに起用したことに影響を受けたのかもしれない。

バーンリーは前線にそこまでスピードがある選手を揃えているわけではないため、スピード型ではなくより背の高い選手を起用する余裕があったのだろう。

まずこちらが、ボール保持率とフィールド・ティルトの30分当たりの平均の推移だ。

フィールド・ティルト:
直訳すると"ピッチの傾き"。ボール保持率とコンセプトは同じだが、アタッキングサード内でのパス本数のみを計算に入れて算出する。より危険なエリアでどちらのチームが多くボールを回せているかを測る指標。

試合を通してポゼッションはアーセナルが圧倒し、フィールドティルトで見ても平均して63%とアーセナルが大きく上回っていた。

6.3分あたり1本のシュートを記録したが、15本のうち枠内に飛ばせたのはそのうちの2本(13%)のみで、一方バーンリーは9本中5本(56%)のシュートを枠内に飛ばすことに成功した。

また、アーセナルは4度のビッグチャンスを逃したことを後悔する試合となった。

今回の試合での2つの得点のパス/ドリブルマップがこちらだ。

ミケル・アルテタは監督就任後から一貫して後ろからボールをつなぐスタイルをとっており、実際のところ普段アーセナルは比較的これを得意としている。両CBがワイドに開き、CMFがその間に落ちることでボールを前に進めようとするやり方だ。

バーンリー戦の最初の20分はアーセナルは素晴らしく、得点場面がこれがうまく行った良い例だ。もちろん、逆に失点場面が現在のチームの抱える限界も象徴しているわけだが。

ジャカがレノからボールを要求し、利き足でコントロールしてクリス・ウッドを避けてパスを出そうとしたところから失点しまった。このようなミスが許されない状況ではほんの少しのずれが命取りとなる。

上の画像は、最初の選手交代が行われた62分までの11人の選手それぞれが得点の可能性(ポゼッションバリュー)を上昇させる(あるいはミスから下降させる)のにどれだけ貢献したかを表す図だ。

グラニト・ジャカは89本中76本のパスを成功させ、これはチーム3位の数字であるとともに、パスでボールを前進させた距離ではチームトップだった。

だが一方で、このプラスの値は彼のミスにより相殺され、ポゼッションバリューの合計値ではゼロに近くなっている。これは彼のアーセナルでのキャリアを象徴するようなデータだといえるかもしれない。

ジャカは素晴らしい選手で、好ましい点が多くあるが、定期的に訪れるミスがそれらを台無しにしてしまうのだ。

こちらは、アーセナルの先発選手のパスマップで、緑が成功、青が失敗したパスとなっている。ペナルティエリアのパス数ではウィリアンがチーム1位(4本)で、プログレッシブパス数でもチーム2位(8本)だった。

ウィリアンは最近改善傾向にあるし、よりハードワークもこなしているように見える。彼は前線の多くのポジションでプレイできるし、スミス=ロウやマルティネッリ、ペペとはタイプが違う選手なので、このまま好調を維持してくれれば、チームにとって有用なオプションとなるだろう。

こちらは各選手の守備アクションのマップに、これらから外れ値を除いて算出した平均守備エリアのマップだ。

パブロ・マリとジャカが2度の成功タックルでチームトップ、プレス成功数でもジャカが12/19とチームトップだった。

チェンバースの空中戦に5回中3回勝利、20度のボール回収を記録、という数字は恐らくアルテタが期待したとおり野茂だったはずだ。

そしてこちらの図が、両チームのすべての守備アクション(チャレンジ、空中戦、ボール回収、インターセプトとファウル)のマップとなっている。

チャンス数ではバーンリーを上回ったものの、この試合での序盤の20分と最後の10分を除けばアーセナルには大きく改善の余地があった。

とはいえ、ポストやバーをたたくシーンもあり、前半にはサカがビッグチャンスを逃し、ペペも後半には大チャンスを2度決められなかったし、PKになるべき場面もあった。

単に運がなかったという見方もできるが、懸念点は、これが最近のアーセナルにとってお決まりのパターンになりつつある、という点だろう。

↑美しいアーセナルのデータビジュアルが流れてくるJonさんのツイッターアカウント

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Posted by 山中拓磨